PM2.5対策で健康な暮らしを実現!
2024/04/13
PM2.5は、大気汚染の主要な原因のひとつで、健康に対して深刻な脅威をもたらしていることはご存じの通りだと思います。PM2.5は偏西風が強くなる3~5月に一番多く観察されますが、実はほぼ1年中飛来しているのです。
PM2.5の脅威について理解を深めていただくことで、より健康的にお過ごしいただきたいとの思いでこの記事を書いております。
目次
PM2.5とは
PM2.5は、直径が2.5マイクロメートル以下の微細な粒子状物質を指し、自動車の排気ガスや工場からの排出物、家庭からの煙など、多様な発生源があります。これらの微細粒子は肺の奥深くまで侵入し、呼吸器系や循環器系の疾患の原因になり得ます。
PM2.5の健康への影響
PM2.5は、呼吸器系などに様々な健康被害を及ぼす可能性があります。
〇PM2.5の症状としては、
呼吸器系:咳、痰、息苦しさ、喘息の悪化
心血管系:高血圧、心臓病のリスク増加、心筋梗塞
目 :目のかゆみ、充血、異物感
全 身:頭痛、疲労感、気分の不調
PM2.5は、非常に微細な粒子であるため、肺の奥深くまで到達することができ、健康への影響がより深刻になる可能性があります。特に心臓病や呼吸器系の疾患を持っている人、高齢者、子どもはPM2.5の影響を受けやすいとされています。
日常の暮らしの中での対応策
PM2.5の濃度が高まっている日には、吸入してしまう量を減らすためにドアや窓の開閉をなるべく減らすことが推奨されています。
PM2.5は非常に微細で軽いため、外気が入り込むのと同時に室内に入り込んでしまうためです。特に風の強い日であれば、ドア・窓の開閉をなるべく控えることが大切です。
呼吸器系・循環器系の疾患を持っている人や高齢者、子供がいるご家庭は特に注意が必要です。
換気についても最小限に留めて、換気扇や換気口に専用フィルターを付けることもおすすめします。
屋外の大気汚染情報は「そらまめくん」で確認
屋外の大気汚染情報を確認したいのであれば、「そらまめくん」というサイトを活用することをおすすめします。「そらまめくん」は、環境省が運営している大気汚染物質広域監視システムです。全国各地の大気汚染測定結果や光化学オキシダント(光化学スモッグ)注意報・警報発令情報について、24時間体制で情報提供を行っています。
PM2.5注意喚起情報が実施されている都道府県もリアルタイムで公開しており、いつでも情報を得られる点が大きなメリットです。
PM2.5が多く発生している日はできるだけ室内干しにする
PM2.5が多く発生している日は、できる限り洗濯物を外には干さず、室内干しすることをおすすめします。PM2.5は、黄砂や花粉、ほこりに付着しやすいといわれており、これらと一緒に布団や洗濯物に付着する恐れがあるためです。特に花粉などの濃度が濃くなる季節では、部屋干しを基本とし、なるべく部屋の中に侵入しないようにすることが大切でしょう。
部屋干し臭が気になってしまう場合は、部屋干し専用の洗剤や除菌効果のある洗剤を活用しましょう。また、速乾機能がある柔軟剤を使用し、干す時間を短くして臭いが発生しにくくすることもおすすめ。さらに、乾燥機や除湿器を活用できれば、洗濯物が大量にあったとしてもスピーディーかつ衛生的に乾かせます。
どうしても外干ししたい場合は、濃度が濃くなりやすい昼~夕方の時間帯を避け、早朝に干すようにするのがおすすめです。さらに洗濯物カバーを活用することでも、洗濯物に付着する量を減らすことができるでしょう。他にもサンルームやテラス囲いに洗濯物を干す、「そらまめくん」で事前に濃度をチェックしてから干すなどの対策が考えられます。
花粉の飛散もまだまだ気になりますが、これからはPM2.5にも備えることが大切です。
大気汚染情報などをこまめにチェックし、PM2.5濃度が上昇しそうなときはできるだけ屋内で過ごすようにしましょう。やむをえず外出をする場合、マスクや眼鏡・サングラスなどで対策していただければと思います。