レンジフード選びのポイントは?
2024/01/05
レンジフードとは
レンジフードとは、台所やキッチンに必ず1つはついている換気設備のことを言います。
建築基準法においてガスコンロなどの加熱機器を設置する場合に必ず1つは換気設備を設置しなければならないと定められています。そのため「レンジフードは設置しなくてもいいや」とはいきません。必ず設置しなければならないレンジフードなだけに形状や機能面でしっかりと比較検討して選ぶべきなのです。
レンジフードと換気扇の違いは
レンジフードとよく似た換気設備に「換気扇」があります。それぞれの違いは以下の2つです。
使用されているファン
排気の仕方
まず、レンジフードには「シロッコファン」が主流で換気扇には「プロペラファン」が主流となっています。見た目で大きな違いはありませんが使用されているファンに違いがあります。
そして、レンジフードは吸い込んだ空気をダクトを通じて排気する仕組みです。一方で換気扇は吸い込んだ空気を直接外へ排気します。換気扇は壁に設置されており、より強い力で空気を排出することができるようになっています。
ただ、動作音の問題で設置場所が限られてしまっているのが難点です。
レンジフードの種類
レンジフードには形状やタイプなど色々な種類に分けられています。それぞれを見ていきましょう。
レンジフードの取り付けタイプ
レンジフードの取り付けタイプには以下の3つがあります。
壁取り付けタイプ:I型やL型キッチン用。種類が豊富だがバリエーションに欠ける
天井取り付けタイプ:アイランドキッチン用。見た目がおしゃれで開放感がある
横壁取り付けタイプ:ペニンシュラキッチン用。見た目がおしゃれで開放感がある
多くの場合は壁取り付けタイプのレンジフードが使われています。ただ、キッチンや台所をおしゃれにしたいという人には天井取り付けタイプや横壁取り付けタイプをおすすめしています。
レンジフードの形状
続いて、レンジフードの形状には以下の3つがあります。
スリム型:デザイン性が高く最新機能が豊富
ブーツ型:シンプルな形状で格安
フード型:コンパクトで対応性が高い
多くの家庭ではスリム型のレンジフードが使われています。ただ、価格を抑えたブーツ型やコンパクトさを意識したフード型もおすすめです。
ファンの種類
使われているファンもいくつか種類があります。
シロッコファン:スリム型やブーツ型に採用されるファン
ターボファン:フラット型のみ採用されているファン
プロペラファン:古くからよく使われているファン
多くの家庭はプロペラファンのレンジフードが多いのではないでしょうか。シロッコファンやターボファンもそれぞれに利便性があり特徴があるので、選ぶときの判断材料に入れてください。
レンジフードの選び方
では家にあったレンジフードの選び方を解説します。
形状に合っているか
大前提として、そもそも取り付ける場所がレンジフードの形状に合っているかは確認しておきましょう。
幅や高さが取り付けたいレンジフードと合わない場合、そのレンジフードを取り付けることができません。事前にサイズをチェックしておかないと購入後に取り付けることができないという一番悲惨な最後を迎えることになりかねません。機能やタイプを重視するのもいいですが、サイズも重要な判断材料です。
価格は適切か
レンジフードの価格は機能やタイプによりバラバラです。
一般的には、
シンプルなプロペラタイプ:4万円程度
シロッコファンのブーツ型:5~7万円程度
スリム型:10~20万円程度
が価格相場です。自分がつけたい機能やタイプによりどれくらいの予算になるのかを吟味して取捨選択をしましょう。
連動機能がついているか
最近のレンジフードには、
ガスコンロ
IHコンロ
の点火・消火に連動してONとOFFを自動で行う機能が搭載されています。つけ忘れ防止になるだけでなく省エネにもつながりますので予算に余裕がある場合は連動機能を搭載しているレンジフードを選びましょう。
掃除がしやすいか
レンジフードにはフィルターがついています。
一般的な換気扇と比べると掃除の機会は少なめではありますが、定期的に掃除をする必要があります。掃除のしやすさも視野に入れて選ぶことをおすすめします。
メーカーで選ぶのもおすすめ
もしどのレンジフードも魅力的に見える場合はメーカーで選ぶのもいいかもしれません。代表的なメーカーとしては以下があります。
富士工業:先進機能が搭載されている
PIUSTYLE:コスパ最強
Panasonic:安心の大手メーカー
他にもメーカーはたくさんありますが代表的な3つのメーカーから選べば失敗はほとんどありません。
レンジフードを交換すべきサイン
新品のレンジフードをなんども買い換えるほどお金が余っていれば問題はありません。ただ、そう簡単に買い換えられるほど安いものでもありませんので交換すべきサインを知っておく必要があります。
換気量が弱くなっている
レンジフードの動作部分にティッシュペーパーを近づけてぴったり吸い付かない場合は、換気量が弱くなっている証拠です。
経年劣化によるモーターの寿命や汚れなどが考えられるためレンジフードの掃除をすることで治るケースがあります。ただ、業者を入れて掃除をするくらいであればいっそのことレンジフードごと交換するという人の方が多いです。もし自分で手入れをしても治らない場合は交換すべきでしょう。
異音がする
一番わかりやすいサインが「異音」です。
例えば、
ゴー、ブォーといった重たい音
キュルキュルといった何かが擦れているような音
ジー、ビーなどの電子音
カラカラなどの軽い音
が続く場合は交換すべきかもしれません。一度レンジフードを掃除してそれでも音が改善しない場合は交換しましょう。
振動している
細かい振動であれば問題はありませんが、大きな振動であれば問題です。
ファンスピナーやネジが緩んでいることが考えられますのでいったんネジが緩んでいないかどうかを確かめてください。もし何も緩んでいない場合は異常をきたしていますので今すぐにレンジフードを交換してください。
まとめ
レンジフードには色々な種類があり、どれにしようか迷ってしまう人も多いでしょう。そんな時は以下の点に注意して選ぶことをおすすめします。
形状に合っているか
価格は適切か
連動機能がついているか
掃除がしやすいか
これでも選び切ることができない場合はメーカーで選ぶといいでしょう。サイズだけ注意しておけば大失敗をすることはありません。