窓のリフォームで電気代を大幅カット
2023/12/30
電気代を大幅カットするには窓のリフォームがおすすめ?
電気代をカットする方法はいくつかあります。
エアコンの設定温度を工夫する
冷暖房の効率を上げる
そもそもエアコンをつけない
色々な方法がある中で、「窓のリフォーム」が電気代の大幅カットに繋がることは意外と知られていません。
出典:(一社)日本建材住宅設備産業協会「住宅の省エネルギー基準 早わかりガイド」
こちらを見ていただくとわかる通り、熱の出入りは窓がメインです。つまり、窓を工夫すればエアコンの力に頼らずに電気代をカットすることが可能になるのです。
季節ごとにおすすめの窓が違う?
窓にはいくつか種類がありますが、季節ごとにおすすめの窓が異なります。
一般的に電気代が高騰しやすい夏と冬の場合、以下の窓がおすすめです。
夏:遮熱性能の高い窓
冬:断熱性能の高い窓
夏は外から熱が入ってこないようにするための遮熱性能、冬は暖かい空気を外に出さないための断熱性能がある窓がおすすめです。
窓のリフォーム費用相場は?
窓を断熱・遮熱窓にリフォームするときの費用相場についてはコチラの記事で詳しく解説しています。
窓のリフォーム期間目安は?
単純な窓ガラスの交換であれば、窓1面にかかる施工時間は最短で1時間ほどです。
例えば、3枚の窓を交換する場合は最短で3時間で交換できます。施工そのものが非常にシンプルですので業者によって大きな差が出ることはありません。
ただ、現地調査による採寸や商品選定などに時間がかかります。
また、窓枠から交換する場合も工期が変わってきます。
電気代をカットできるおすすめの窓は?
では、電気代を大幅にカットできるおすすめの窓をご紹介します。
複層ガラス窓
Low-E複層ガラス窓
真空ガラス窓
それぞれ解説します。
複層ガラス窓
複層ガラス窓は断熱性能に優れた窓です。
スペーサーと言われる金属部材を使い、ガラスとガラスの間に中空層を持たせています。中空層には乾燥空気が充填されており、空気はガラスよりも熱伝導率が低いことから熱移動を防ぐことができます。
Low-E複層ガラス窓
Low-E複層ガラス窓は断熱・遮熱性能に優れた窓です。
先ほどの複層ガラス窓と大きく異なる点はありませんが、ガラスにLow-E膜という特殊な金属膜をコーティングしています。これにより暖房熱を反射し室内の保温効果が高まります。
真空ガラス窓
真空ガラス窓も断熱・遮熱性能に優れた窓です。
先ほどの複層ガラス窓では中間層に乾燥空気を充填していましたが、真空ガラス窓では中間層が真空になっています。これは魔法瓶と全く同じ構造で熱の移動が起きないため、複層ガラスよりも高い断熱・遮熱性能を持ちます。
電気代をカットできる窓を選ぶときのポイントは?
電気代をカットできる窓を選ぶときのポイントは以下の2点です。
性能で選ぶ
取り付けやすさで選ぶ
それぞれ解説します。
ポイント1:性能で選ぶ
先ほどの窓を性能順に並べると以下のようになります。
真空ガラス
Low-E複層ガラス
複層ガラス
一番性能が良いのは真空ガラス窓です。ただ、性能が良くなるとその分の費用も高くなるため予算と相談する必要があります。
ポイント2:取り付けやすさで選ぶ
窓リフォームは窓ガラスを取り替える作業になりますので、お使いの窓によっては取り付けることができない場合もあります。
例えば、複層ガラスを真空ガラスに取り替えようとしてもサッシが合わずに取り替えられないケースもあり得ます。取り替えられるかどうかは事前にリフォーム業者やガラス販売店などの専門業者に確認してもらいましょう。
リフォームをする以外で窓の断熱・遮熱性を高め、電気代をカットする方法は?
窓をリフォームすること以外で、窓からの熱移動を減らし、電気代をカットできる方法はいくつかあります。
断熱シートを貼る
内窓を取り付ける
ハニカムスクリーンを設置する
それぞれ解説します。
方法1:窓に断熱シートを貼る
断熱性のある窓に交換しなくても、断熱シートを貼れば断熱効果が得られます。
外部から入る熱を防ぎ、エアコンの効きを良くする効果があります。しかし、断熱窓と比較すると性能に差が出てしまうため、断熱シートだけでは電気代を大きくカットすることはできません。
方法2:内窓を取り付ける
北海道で良く見られる内窓を取り付けることでも電気代をカットできます。
内窓により二重窓になりますので窓と窓の間に空気層が生まれます。複層ガラス窓のように中間層ができ部屋の断熱性がUPするのです。わざわざ複層ガラス窓などにリフォームをしなくても手軽に電気代をカットできます。
しかし、内窓を取り付けてしまうと窓を二回開閉しないといけなくなるのが難点です。
方法3:ハニカムスクリーンを設置する
窓周りに設置するアイテムはたくさんあります。
カーテン
ロールスクリーン
ブラインド
ただ、断熱・省エネ効果を期待するのであればハニカムスクリーンがおすすめです。
ハニカムスクリーンとは、スクリーンの断面形状がハニカム状になっているアイテムです。ハニカム状になっていることで熱が伝わりにくくなり断熱効果もUPします。また、外気の侵入もブロックしてくれるため大きな電気代カットにつながります。
方法3:ハニカムスクリーンを設置する
北海道で良く見られる内窓を取り付けることでも電気代をカットできます。
内窓により二重窓になりますので窓と窓の間に空気層が生まれます。複層ガラス窓のように中間層ができ部屋の断熱性がUPするのです。わざわざ複層ガラス窓などにリフォームをしなくても手軽に電気代をカットできます。
しかし、内窓を取り付けてしまうと窓を二回開閉しないといけなくなるのが難点です。
窓のリフォームに使える補助金制度がある?
実は窓のリフォームに補助金制度が適用されることがあります。
こどもみらい住宅支援事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業
それぞれ解説します。
こどもみらい住宅支援事業
こどもみらい住宅支援事業は、2050年カーボンニュートラル実現や子育て支援の観点から省エネ性能を有する新築住宅の取得に対して行われた事業です。省エネ性能を有する住宅の取得や改修を推進する事業となっており、対象は以下の通りです。
開口部の断熱改修
外壁・屋根・天井または床の断熱改修
エコ住宅整備の設置
これらの工事に限りこどもみらい住宅支援事業が適用されます。
こどもみらい住宅支援事業の詳細は以下の通りです。
補助限度額:大8,000円、中6,000円、小2,000円
申請期限:事業者登録後2023年3月末まで
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、既存住宅の性能向上のために提供されている補助金です。
長期優良住宅化リフォーム推進事業の対象となる工事は以下の通りです。
インスペクションを実施しており、維持保全計画・履歴を作成している
工事後の耐震性・劣化対策・省エネルギー性が確保されている
かなり限られた対象範囲となっています。
長期優良住宅化リフォーム推進事業の詳細は以下の通りです。
補助率:補助対象費用の1/3
補助限度額:原則100万円
長期優良住宅化リフォーム推進事業
窓をリフォームするだけで電気代を大幅にカットすることができます。
複層ガラス窓や真空ガラス窓など断熱・遮熱性能に優れた窓ガラスは多く販売されています。それらをリフォームで取り付けることで電気代のカットが期待できますので、予算に余裕のある方はリフォームをおすすめします。