株式会社神明プランニング

給湯器のリモコンに「888(88)」が表示されたら

給湯器のエラーコードの888(88)の意味や解決方法

給湯器のリモコンに「888(88)」が表示されたら

2024/11/09

今回は、ガス給湯器のリモコンに「888(88)」というエラーコードが表示されている場合の意味や解決方法について説明します。

最初に結論を申しますと「888」もしくは「88」は、点検時期に関するものです。

このエラーコードが表示されていても、給湯器の機能はすべて利用できます。

では、なぜ「888(88)」のエラーコードが表示されるのかを見ていきましょう。

エラーコードはどこに表示されるの?

ガス給湯器のリモコン(キッチン/浴室)の液晶部分に表示されます。

「888(88)」に限らず、給湯器の不具合検知時のエラーコードはすべて同じ部分に表示されます。

お湯が出ないなどのわかりやすい不具合であれば、すぐにエラーコードに気づくことができますが、気づかないうちに不具合を起こしている場合もありますので、液晶部分の湯温・時計表示の数値がいつもと違う場合、表示されている数値を控えて修理問合せやネット検索をしてみてください。

エラーコード「888(88)」が表示されている実際のリモコン写真

台所リモコン(RC-〇〇〇〇M/ME他)

フロリモコン(RC-〇〇〇〇S/SE他)

どういったときに表示されるの?

冒頭にもお話しましたが、この「888(88)」は10年相当の使用をお知らせするサインです。

まず、各メーカーには、

消費生活用製品安全法により、メーカー側は特定保守製品(屋内式のガス給湯器など)に指定された商品は約10年後に88(888)が発報するように義務付けられております。

この10年という年数は、JISにより定められた「給湯の標準使用条件」として

4人家族が気温20℃、湿度65%のもとで15℃の水を40℃に熱する使い方で、洗面・台所・お湯張り・シャワーで1日1時間、合計456リットルの使用を想定して設計されており、この標準仕様条件下での給湯器の使用を365日×10年、時間にして3,650時間使うことを設計標準使用期間として定めています。

この設計標準使用期間10年(3,650時間)という時間を超えた時に、エラーコード「888(88)」が表示されるのです。

例えば 「ノーリツの給湯器の寿命の説明」として

“ガス機器や石油機器には、安全上支障なく使用できる標準期間である「設計上の標準使用期間」を定めています。使用頻度や使用環境などお客さまの状況により異なりますが、標準的な使用条件のもとで使用した場合の設計上の標準使用期間は、家庭用で製造から10年と設定しています。“

と表記されています。

また同時に、給湯器を製造してから10年は修理用の部品を保有しておく義務があります。

言葉を置き換えると、給湯器の生産が終了してから10年目以降はメーカーが修理用の部品を保有しておく義務はありません。つまり、10年を超えて故障した場合は該当の部品がない可能性があるということです。

ここで勘違いしやすいのが“設置10年”ではないということです。その給湯器の開発番号(シリーズ)が現行品でなくなってから10年ということですのでご留意ください。

※開発番号(シリーズ)とは

例えば、ノーリツ製ふろ給湯器ですと、GT-2450AWXの場合

GT(給湯器の形式)-24(号数)50(開発番号)AWX(性能)

となります。GT-**50シリーズとも表記される場合があります。

上記GT-**50シリーズは、2017年に製造が終了しており、現行品は、GT-**60シリーズを経てGT-**70シリーズとなります。

ノーリツに限らず、リンナイやパロマなどのガス機器製造メーカーも同様に10年という区切りを点検・取替検討の目安として案内しており、同様に10年を超えると修理部品の供給がストップします。

「実際に経過した10年」と「想定で経過した10年」いう2つの時間の区切りが、給湯器交換の一つの検討タイミングとなります。

で、どうしたらいいの?

選択肢①メーカーが推奨する「あんしん点検」(有償)を受ける。
選択肢②給湯器を交換する
選択肢③そのまま利用する

選択肢①メーカーが推奨する「あんしん点検」を受けましょう。

点検は有償となっており、約10,000円前後の費用が掛かります。

また、一時的に解除する方法もあります。(詳しくはメーカー問い合わせ先へ)

※点検訪問してもらえば、「888(88)」表示は永久リセットされます。

ノーリツのコンタクトセンター

 固定電話からお電話される場合 0120-911-026

 携帯電話からのお問い合わせは 0570-064-910

選択肢②給湯器を交換する

「気になる不具合が出ている」もしくは「現在使用には特に問題ない」状態ではありますが、設計上の標準期間を鑑みて、あんしん点検費用が勿体ないと感じたら、最新機種に交換しましょう。お湯が出なくなった場合や12月~2月の繁忙期でない限り、ご自身のスケジュールと工事訪問日時とを都合の良いタイミングに調整できるでしょう。

さらに、能力や号数などの製品の縦の比較と別の工事会社の見解や見積もり金額の横の比較も検討することができ、納得いく選択ができるメリットもあります。

横の比較をする場合は、同じ品番もしくは同じ性能の給湯器での比較をして下さい。2社以上の見積もりを比較して片方が極端に安い場合は、見積りしている機械性能に差がある場合がほとんどです。また、チラシ掲載金額と実際の費用とが異なる場合もあるのでその点は注意してください。

もちろん弊社にご用命いただけると幸いです。ご相談も受け付けておりますので是非お問い合わせください。

2025年1月にノーリツ価格改定があります。

メーカーHPにて、改定率3%~15%と公表されております。

もしも、お取替え、もしくは修理をお考えの方は行動していただけたらと存じます。

選択肢③そのまま利用する

前述したとおり、エラーコード888(88)が表示されても、給湯器に故障や異常が生じているわけではありません。本来の表示や他の不具合のエラーコードが見れないというデメリットがありますが、給湯器の利用には差し支えないはずです。当然危険性があるわけでもありません。

また、1ヶ月前に修理に来てもらってお金も払ったのに、このエラーコードが表示されるといった場合も考えられます。不具合の修理とこのエラーコードは、申し訳ありませんが関連性がありませんので、その点はご容赦ください。この点を含めて修理に来てもらった業者に相談してみてください。

いづれにしても、メーカーとしては点検をした方が良い時期に来ているということを伝えていますので、そのまま放置をしないことが大事です。

設置10年を超えた給湯器の場合、

・不具合が起きる可能性は高いです。

・給湯器内部含め接続されている配管なども経年劣化が予想されます。

・長年の使用で、燃焼効率が落ちている可能性があります。

まとめ

「888(88)」は、10年経過の点検お知らせサインです。

 ・メーカーの安心点検を受ける(一時的な解除方法を聞く)

 ・給湯器を交換する

 ・そのまま利用する

夏場であっても冬場であっても、今や給湯器のない(お湯が使えない)生活は考えられません。いかに不便になるかを一度想像してみてください。

個人的に「お湯が使えない」ということは「自分の経験1位:トイレが使えない」の次に不便だと考えてます。かなりのストレスです。

理想的な給湯器の交換スパンは8~10年です。ただ、日々受付としてお客様と接している身としては設置から12年ほど利用している方から交換のご依頼を受けることが多く感じます。この場合多くは、設置8年程で一度修理したお客様で2回目の不具合が出て修理部品が供給停止して部品がない状況のお客様ですね。

給湯器の壊れ方は、ある日突然、いきなりお湯が使えなくなります。

10年ほど利用している場合は、日々使用していてちょっとした違和感を感じた時に行動してください。

この「888(88)」のエラーコードが出てからでもお取替えの時期を検討していただければ、本当にお湯が出なくなる前に給湯器を交換していただけると思います。

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