ガス給湯器交換時期の目安は?
2024/01/05
ガス給湯器の交換時期の目安は?
結論ですが、8~10年を目処にガス給湯器を交換しましょう。
ガス給湯器を製造している会社のほとんどが「寿命は約10年」と明言していますし、実際に使ってみても10年以上使い続けると老朽化の影響をもろに受けてしまいます。そのため、10年ほど使用したら交換するようにしてください。
ご使用状況によっては老朽化が通常よりも早くなることもあり、5年ほどで交換しなければならないケースもあります。
ガス給湯器の交換時期を知らせるサイン
ガス給湯器を使う頻度や環境によって、交換時期目安である8~10年よりも早く交換しなければならないこともあります。
ただ、「どうやって交換すべきかどうかを見分けるのかわからない」という方がほとんどでしょう。ガス給湯器の専門家でない限りなかなかベストな交換時期を把握するのは難しいです。
そこで、誰でもわかるガス給湯器の交換時期を知らせるサインをご紹介します。
ガス給湯器から異音がする
ガス給湯器に代表される異常は「異音」です。
例えば、ガス給湯器を使ってお湯を出す際に大きな着火音が鳴り響くようであれば交換したほうがいいでしょう。特にこの場合は、内部で不完全燃焼がおきていることが多く、一酸化炭素が発生していることもあります。
自分の身に危険が降りかかることもありますので比較的安定しているうちから交換しておくといいかもしれません。
ガス給湯器から水漏れしている
ガス給湯器の劣化が進み、水道管のつなぎ目部分に亀裂が入ると水漏れの原因となりますので今すぐ交換しましょう。
もしくは、熱交換器や加圧逃し弁などから水が漏れていることもあります。どこから水漏れしているのかは実際にガス給湯器を分解しないとわかりませんが、水漏れしている段階でガス給湯器が正常であることはありません。
細部までチェックしてもわからなければ業者さんに直接聞いてみるのも一つの手です。
お湯からガスの匂いがする
先ほどの水漏れは水道管でしたが、お湯からガスの匂いがするのはガス管が劣化して亀裂が入っていることが原因です。
ガス管は滅多に亀裂が入ることはありませんが、経年劣化により亀裂が入ることがあります。そのため、お湯からガスの匂いがしたら交換すべきだと考えましょう。
さらに、不完全燃焼により一酸化炭素が発生していることもあります。
お湯の温度が不安定
表示されている設定温度よりもお湯の温度が低い場合も交換時期が来ているサインです。
また、オートタイプで設定温度よりも低くお湯が出たり追い炊きができなかったりすることも異常のサインです。この場合は、ガス給湯器の経年劣化が考えられます。
さらに、着火までに時間がかかったり水からお湯になるまでに時間を要するようになってしまうとガス給湯器が壊れかけていると判断しましょう。
交換できるガス給湯器の種類
今設置されているガス給湯器から新しいガス給湯器に交換する際、どのようなガス給湯器に交換できるのかご存知でしょうか。
実は「ガス給湯器」といっても以下の2つの種類が用意されています。
従来型
エコジョーズ
それぞれみていきましょう。
従来型ガス給湯器
従来型ガス給湯器は名前にもある通り、「従来」使われ続けているガス給湯器です。
最高200℃まで燃焼ガスを出すことができ、瞬間的に水からお湯にすることできます。また、本体価格が安く交換費用も安いためガス給湯器を交換するといえば従来型ガス給湯器になります。
ただ、省エネ機能は搭載されていないので今まで通りの水道光熱費がかかります。
エコジョーズ
エコジョーズは先ほどの従来型ガス給湯器に省エネ機能が搭載されたガス給湯器だと思っていただければOKです。
ガス代の節約にフォーカスして製造されており、毎月8.000~10,00円のガス代がかかっているご家庭はエコジョーズに乗り換えたほうがお得になります。熱効率が高くCO2排出量も10~15%抑えることができます。
ただ、本体価格や工事費用が割高になるので初期費用を抑えたい方には不向きですが、多くの場合、10年以内にはエコジョーズを設置した方が割安になります。
ガス給湯器の交換費用目安
さて、実際にガス給湯器を交換するとなるとどれほどの費用がかかるのでしょうか。
これは選ぶ機種によって大きく変わります。
参考に私たちの販売価格から一例を挙げると、従来型16号の給湯器は10万円〜で設置可能ですが、エコジョーズ16号は20万円〜の設置費用となります。
ガス給湯器には多くの種類があるため、一般の方がご自宅に合った機種を選定することはとても困難です。上の価格例を参考に販売業者へ問い合わせされると良いでしょう。
また、ご注意いただきたいのは、過度な割引を㏚する業者です。付属の配管を古いまま再利用するなどして、見えない部分でコストダウンを図っている可能性が高いため注意が必要です。ご予算が許すのであれば、市場最安値をウリにする業者は避けた方が安全性が高いと言えます。
ガス給湯器を交換する前に押さえるべきポイント
ガス給湯器の交換には一定の専門知識が必要になるため、販売業者から勧められるがままに決めてしまいがちです。
ただ、同じガス給湯器でも「号」が異なったり、機能面で大きく違ってくることがあります。特に交換直後は今まで使っていたガス給湯器とどう違うのかを明確に感じることができるので、「思ったより悪い...」と感じてしまうかもしれません。
そのため、ガス給湯器を交換する前に押さえるべきポイントについて解説します。
号数は家族構成によって変わる
ガス給湯器の「号数」とは、簡単にいうとガス給湯器が持っているパワーのことを言います。
ガス給湯器の号数が高ければ高いほどパワーがあり、低ければ低いほどパワーがありません。つまり、家族構成によっては高い号数のガス給湯器を選ばなければならなくなります。
16号:1~2人想定。シャワー利用時は別の場所の水量が少なくなる。
20号:2~3人想定。シャワー利用時でも問題なく別の場所でも水量が維持できる。
24号:3人以上想定。シャワー利用時でも別の2箇所で問題なく使える。
イメージとしてはこのような感じです。
オート・フルオート機能をつけるかどうかを考える
ガス給湯器の号数が決まれば、搭載する機能を考えましょう。
オート:浴槽内のお湯張りや追い炊き、保温を自動的に行う
フルオート:水位センサーがついており、オート機能に加えて足し湯や配管洗浄を自動的に行う
ガス給湯器では以上の2つの機能をつけるかどうかを選ぶことができます。もちろん搭載されていたほうが便利ですが、あればあるだけ費用が高くなるので予算を考えて組みましょう。
まとめ
今回はガス給湯器の交換時期について解説しました。
交換すべき時期目安としては8~10年ですが、使用する環境や頻度によっては5年ほどで劣化することもあります。劣化のサインを見逃さずに一大事になる前に交換してしまいましょう。