キッチンの蛇口交換費用が知りたい
2024/07/27
2020年以降毎年のようにメーカーの商品値上げが相次いでおります。今年の8月にはTOTO、10月にはリクシルの商品改定が確定しており、他にもサンエイやカクダイなど、改定毎に10%以上の価格の上昇が今後も続く可能性があるため、気になる商品がある場合は、購入時期の見極めをおすすめします。
キッチンの蛇口交換費用は?
キッチンの蛇口交換費用相場は約4~6万円です。
また後ほど詳しく説明しますが、高機能なもの、例えばコロナ以降需要が急増したタッチレスタイプの蛇口などは商品代だけで8万円ほどになる場合もあります。
キッチンの蛇口交換費用の内訳は?
キッチンの蛇口交換作業の内訳は以下の通りです。
・ 現地までの出張
・ 既存蛇口の撤去・処分
・ 新しい蛇口の取り付け
・ 新しい蛇口の操作説明
基本的に上記の費用全て込みで見積もりが提出されます。ただ、以下のように追加費用が発生することがあります。
・ 高速料金・駐車料金
・ 営業時間外での対応料金
・ 電気工事料金
これらは一例ですし、業者によって無料で対応してくれるところと費用が掛かるところの線引きが異なりますので、問合せ時に確認しておきましょう。
キッチンの蛇口の耐用年数は?
キッチンの蛇口の耐用年数は約10年です。
もちろん、使用頻度や環境によって耐用年数は前後します。ただ10年以上使っていて水漏れトラブルがある場合は蛇口の寿命がきている可能性が高いので交換を念頭に考えておきましょう。部品の供給があり修理可能な場合、水漏れであればカートリッジという部品の交換で2万円程の費用がかかると思われます。ただし修理しても再発する可能性が高いことにも注意が必要です。
キッチンの蛇口交換費用を左右する要素は?
一般的なキッチンの蛇口交換費用は商品代+作業費(2万円程)の6万円前後です。しかし以下の要素が影響することにより、それ以上にも以下にもなることがあります。
搭載されている機能
キッチンの蛇口は以下の4つに分類されます。
・ シャワーなし
・ シャワーあり
・ 浄水器付き
・ タッチレス
上から下へ向かって商品が高機能かつ高額になっていきます。また搭載機能に比例して交換費用も高くなります。
オプション工事の有無
キッチンの蛇口交換でオプション工事を依頼すると、費用は高くなります。一例ですが以下のようなオプション工事があります。
・ 交換アダプターの設置:約3,000円~
・ 取付穴の拡大・開け:約5,500円~
・ 電気コンセント移設:約5,500円~
オプション工事は業者が判断することが多く、自分で判断することはほとんどありません。
新しいキッチンの蛇口におすすめな機能
キッチンの蛇口を交換する際、おすすめの機能がいくつかあります。標準搭載されているメーカーもありますが、オプション扱いになっているメーカーもありますのでご紹介します。
ホースの引き出し
ホースが自由自在に引き出せるようになっていると、離れた部分まで水が届きます。
固定されていると水を隅々まで流すことができません。汚れの原因になりますので、ホースは引き出しができるものを選びましょう。
浄水機能
蛇口に浄水器が内蔵されているタイプがあります。
排水口レバーを動かせば自動的に浄水してくれるため非常に便利です。定期的なカートリッジの交換が必要になりますが、別途場所を取らないことは大きなメリット、浄水機器の取付を考えている方は浄水機能付がおすすめです。
シャワー切り替え
新しいキッチンに搭載されることが多い為、確認しておくべき機能の1つです。
主にストレートとシャワーがあり、それぞれ以下のように使い分けます。
ストレート:ポットや鍋に水をためるとき
シャワー:皿洗いをするとき
用途によって使い分けることができるため、非常に便利です。
キッチンの蛇口交換を依頼する時の注意点
キッチンの蛇口交換工事はどの業者に任せてもいいというわけではありません。中には悪徳業者がおり、素人にわからないように工事費用を上乗せしたりすることがあります。
では、キッチンの蛇口交換を依頼するときの注意点をご紹介します。
料金説明が明瞭か
多くの業者はHPやチラシに料金説明が記載されています。
もちろん、上記の通り設置状況によってオプション工事が発生する場合はあるのですが、問合せ時点で料金目安も教えてくれない業者には注意が必要です。
なぜなら、料金を言えない理由としては「依頼を受けてから料金を決める」ためであり、依頼主により料金を変更しているためです。こういった悪徳業者は人を見て料金設定を行いますので、高額請求されることが多くあります。
見積もり・キャンセル時に料金が発生するか
多くの業者は、見積もりやキャンセル時に料金はかかりません。
しかし悪徳業者は見積もりだけで数万円の費用を請求してきたり、「無料です!」と称して自宅へ上がり込み高額請求することがあります。支払いをキャンセルしようとすると費用がまた別途かかるなんてこともありますので、事前に業者のクチコミを確認するなどして見極めておきましょう。
アフターフォローがしっかりしているか
アフターフォローがしっかりしている業者は、作業後すぐに起きた故障であれば無料で修理してくれます。
しかし、わざと修理が必要なように工事を進め、後ほど修理費用を請求してくる悪徳業者が後を絶ちません。HPやチラシにアフターフォローの記載がない場合は、電話をしてアフターフォローがあるかどうかを確認してください。
自分でキッチンの蛇口交換はできる?
約4~6万円の費用がかかるキッチンの蛇口交換工事。「いっそのこと、自分でやってしまいたい!」という気持ちはわかりますが、あまりおすすめできません。DIY好きで道工具が揃っていればよいのですが、ちょっとしか使わない消耗品が必要だったりします。
キッチンの蛇口はドライバーや六角レンチなど工具と部品さえ揃えれば交換ができますし、初期費用だけを見れば蛇口の本体料金を除いた場合1万円ほどで済みます。しかし、取り付けが甘いと水漏れしますし、蛇口や給水管に負担をかけて壊してしまう可能性があります。
また、水栓交換で一番重要なのは、既設の水栓が外れるかどうかです。使用15年を越えてくると、水栓本体と根元とが腐食して固着している場合があります。外れない場合、切断や水管の取り換えも発生するかもしれません。
蛇口を壊してしまうと復旧費用として交換費用以上の費用がかかることが想定されます。蛇口は短期間で交換するものではありませんから、業者に任せてしっかり取り付けて長く使うのが基本です。
賃貸住宅は蛇口の交換がNG?
持ち家の場合は当然キッチンの蛇口交換は自由です。
しかし、賃貸住宅の場合だと大家さんや管理会社へ連絡する必要があります。勝手に業者を呼んで交換してしまうと退居時に原状回復義務が発生する場合があります。また、経年劣化が原因で交換する場合は大家さんや管理会社に問い合わせることで費用を別途負担してくれることもあります。
賃貸住宅で蛇口の交換を検討されている方は、まずは大家さんや管理会社に相談してみて下さい。
まとめ
キッチンの蛇口交換費用は約4~6万円です。
ここにオプション工事や追加機能が加わりますが、最高額でも7万円ほどで落ち着きます。キッチンの蛇口は10年ほど使えますから初期費用だけにとらわれず、必要な機能を搭載し、使いやすいものを選んで下さいね。
逼迫した状況で無い限り、2~3社の見積を取り、トータルの金額やサービスの違いを比較検討してみてください。
※※2024年8月にTOTO価格改定があります。