お風呂の寒さ対策に断熱リフォーム
2024/01/02
お風呂が寒い時は断熱リフォームを
冬になりお風呂場が寒くなってくると、お風呂が億劫になってしまいますよね。
ただ、衛生面において毎日お風呂に入ることは欠かすことができません。もし、お風呂が寒くて我慢できない時は「断熱リフォーム」で対策することをおすすめします。「断熱リフォーム」は導入コストこそ高くなりますが、長期的に見るとお得になることも多くあります。
特に戸建て住宅の場合は断熱対策が取られていないケースが多いため、早めの断熱リフォームをおすすめしています。
断熱リフォームの費用相場
断熱リフォームをするとなると、
壁
天井
床
浴槽
の全てを断熱材で覆う作業が必要です。浴室や建物の構造により費用は左右しますが約100万円が費用相場となります。
(お風呂のリフォーム費用についてはコチラ)
冬場にヒートショックで緊急搬送される人が多いため事前の対策が欠かせません。
補助金が支給されるかもしれない
条件によってはリフォーム関連で補助金が支給されるかもしれません。
例えば、
省エネリフォーム
バリアフリーリフォーム
など特定の条件を満たすリフォームであれば補助金が支給されるようになっています。また、減税制度もあります。
所属税控除:
50万円以上のバリアフリーリフォームが対象
固定資産税の減額:
翌年の固定資産税の1/3が減額される
お得にリフォームを進めましょう。
断熱リフォームはDIYでできるのか
ちなみに、ネット上では「断熱リフォームをDIYでやってみた」という声が散見されますがDIYでできるものなのでしょうか。
結論ですが「可能」です。ただ、先ほどもありました通り断熱リフォームは浴室のありとあらゆる箇所を断熱材で覆う作業が必要になります。一箇所でも断熱材を覆い忘れていたりすると断熱リフォームが完了したとはいえません。あくまでプロの業者がやるから綺麗に断熱リフォームが進むのであって、素人が断熱リフォームを完璧に行うことができるとは考えにくいでしょう。
断熱リフォーム以外の寒さ対策
もちろん、お風呂場の寒さ対策の方法は1つではありません。断熱リフォーム以外の対策方法がいくつかありますのでご紹介します。
ユニットバスに交換する
ご家庭によってはタイル張りお風呂もあると思いますが、冬場にタイル張りお風呂はおすすめできません。
タイルは性質上どうしても冷えやすく暖かくなりづらいです。そのため、どれだけ浴室を暖房で暖かくしたとしてもなかなかタイルが暖かくなることはありません。できればユニットバスへ交換をしてタイル張りお風呂から卒業してください。
窓に内窓を設置する
窓が1枚だけだと冷たい空気が入り込んでくるだけでなく、室内の暖かい空気を外へ逃してしまいます。
断熱リフォームを完璧にしたとしても窓から暖かい空気が逃げてしまっては元も子もありません。北海道をはじめ寒冷地では当たり前のように対策方法として導入している「内窓」を設置すれば暖かい空気が外に逃げることがなくなり、冷たい空気が室内に入り込んでくることがなくなります。
断熱対応浴槽に交換する
断熱リフォームとともに、断熱対応浴槽に交換してしまうのも1つの方法です。
メーカーによっては浴槽に断熱機能がありお湯が冷めにくくなっているものがあります。そういった断熱機能がある浴槽に交換することで暖かい状態をキープすることが可能になるのです。また、保温機能も搭載されている浴槽であればなお暖かい状態を保ち続けることができるでしょう。
浴室暖房乾燥機を設置する
浴室に暖房を入れて暖かくする方法もあります。
断熱はそもそも暖かい空気があることが大前提ですので、暖房がなければ真価を発揮することはありません。天井や壁に後付けできるタイプの浴室暖房乾燥機であれば換気や洗濯物の乾燥まで一括して行えますのでコスパが良い買い物となるでしょう。また、ランニングコスト的にも安くなる傾向にありますので家計に優しいです。
浴室暖房乾燥機に関する詳細情報はコチラ
入浴前に蓋を開けておく
かなり古典的な方法にはなりますが、入浴前に蓋を開けておけば暖かい空気が回ります。
それだけでなく、
浴槽の蓋を開けたままお湯を貯める
熱いシャワーを出しておく
など、費用をあまりかけずに浴室を暖かくする方法はたくさんあります。
お風呂が寒いことにより人体への悪影響も
実はお風呂が寒いというのは非常に危険な状態です。
もちろん「寒くて服を脱ぎたくない」という気持ちになってしまうのも問題です。ただそれよりも危険なのが『ヒートショック』という現象で、特に高齢者や心臓に持病のある方は注意しなければなりません。
ヒートショックとは
ヒートショックとは簡単にいうと、血圧の急上昇・急降下により引き起こされる身体的な現象のことを言います。
例えば、
脳貧血
脳梗塞
心筋梗塞
などが起きるリスクがあり、実際にヒートショックで亡くなられた方が日本中にたくさんいます。「寒いけど我慢しよう...。」を繰り返しているとヒートショックが起きてしまう可能性があるのです。
段差で滑る可能性も
ヒートショックのみならず、滑ったり躓いたりする可能性もあります。
お風呂が寒いからといって浴槽まで小走りで移動してしまうと滑る・躓く危険性がぐんっと高まります。それだけでなく、滑って頭を打ったりドアに衝突したりと重大事故につながる可能性も否定できません。
断熱機能搭載おすすめメーカー3選
多くのメーカーが断熱機能を搭載していますが、その中でもおすすめのメーカーを3つご紹介します。
TOTO
TOTOには、
・ ほっカラリ床
・ 魔法びん浴槽
などの断熱機能があります。世界的にも知名度・定評があるメーカーですので機能面は充実しています。
LIXIL
LIXILには、
・ サーモバスS
・ 天井壁床まるごと保温
などの断熱機能があります。ネーミングセンスもさることながら機能面が充実しており、冬場に活躍してくれることは間違いありません。
Panasonic
Panasonicには、
・ 保温浴槽
・ 天井壁床断熱
などの断熱機能があります。Panasonicは浴槽だけでなく家電や電化製品を多く取り扱っているためこういった機能を搭載することに慣れているのでしょう。
まとめ
今回は、お風呂の寒さ対策の1つである断熱リフォームについて解説しました。
費用相場は約100万円ですが補助金の活用によりかなりお得にリフォームをすることができます。またヒートショックや重大事故につながる危険性もありますので早めにお風呂のリフォームを済ませておくことをおすすめします。