株式会社神明プランニング

タンクレストイレって何がいいの?

タンクレストイレって何がいいの?

2023/12/31

リフォームや新築購入の際にデザイン性を重視してタンクレストイレを選ぶ方は多いです。

しかし、「停電時に使えない」「設置したら後悔した」といった声がネット上で多くあり「本当にタンクレストイレでいいの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、タンクレストイレって何がいいのか解説します。

タンクレストイレとは

タンクレストイレとはその名の通り、便器洗浄用の水を貯めるためのタンクがないトイレのことを言います。

一般的なトイレはタンクが設置されており、便器洗浄が自動で行ってくれます。しかし、タンクレストイレはそのタンクがないためすっきりとしており、デザイン性に富んだものも多いためおしゃれな空間に仕上げたい方から絶大な支持を得ているトイレです。

もともと1993年にTOTOが「ネオレスト」というタンクレストイレを発売し、あとを追うように数多くのメーカーが独自のタンクレストイレを発売しています。

タンクレストイレの価格は

一般的なタンクレストイレであれば20万円ほどでリフォームが完了します。
もちろん、搭載する機能の数・種類やグレードによって価格は上下しますが、以前と比べると比較的お求めやすい価格でタンクレストイレを設置できるようになっています。

タンクレストイレ設置の日数は

業者に依頼をして、タンクレストイレを設置してもらうためにかかる日数は1~3日です。

家の構造が複雑だったりトイレ空間に問題がある場合は10日ほど日数がかかることがありますが、一般的には1~3日あればタンクレストイレが設置されます。また、タンク式トイレからタンクレストイレへリフォームする際は1~2日あれば設置が完了します。

タンクレストイレに必要な水圧は

タンクレストイレには0.05MPa~0.10MPaの水圧が必要です。

のちにもご紹介しますが、この水圧基準を満たすことができていない場合はタンクレストイレを設置することができません。事前に水圧計測装置を使って水圧をはかることができますので測っておきましょう。

① 止水栓にホースを取り付ける
② 10秒間、バケツに放水する
止水栓が床にある場合は4L以上、止水栓が壁にある場合は4.5L以上あれば0.05MPaです。
このようにバケツに溜まった水の量から水圧を概算することが可能です。

タンクレストイレのメリット・デメリット

では、タンクレストイレの何が良いのかメリットの部分と、逆にあまりよろしくないデメリットの部分をご紹介します。

タンクレストイレのメリット

まずは、タンクレストイレのメリットからみていきます。

1.節水効果が高い
タンクレストイレと一般的なタンク式トイレで1回の洗浄に使う水の量を比較すると以下のようになります。

タンク式トイレ:約13L
タンクレストイレ:約3.3L

圧倒的にタンクレストイレの方が節水効果が高くなっています。年間水道光熱費に換算すると約15,000円お得に使うことができるのです。

2.デザイン性に優れている
タンクレストイレはタンク式トイレよりもスペースを必要とせず、すっきりとした印象を持っています。

多くのタンクレストイレはメーカーがデザイン性に富んで開発・製造しており、おしゃれな空間に仕上げるためにはタンクレストイレが欠かせない!という方もいらっしゃいます。さらに、一回り小さくカラーも豊富なためインテリアのようなイメージでトイレを選ぶこともできます。

3.掃除が簡単
トイレの掃除が面倒だという方は多いですが、タンクレストイレはその掃除が非常に簡単です。

タンク式トイレでは届かないようなトイレの後ろ側・横側も手が届くようになっていますので常に綺麗な状態を簡単に保つことができます。また、タンクの下にゴミが溜まりやすいのですがその心配もありません。

タンクレストイレのデメリット

続いて、タンクレストイレのデメリットをみていきましょう。

1.停電時に使用できない
タンクレストイレは電気を使用しています。
そのため、停電してしまうとタンクレストイレ全体の電源がOFFになってしまい使うことができません。そのためにメーカーはレバーを用意したりしていますが、かなりの手間暇がかかってしまいます。

2.手洗いができない
タンクレストイレはタンクがありませんので、手洗い場がありません。

タンク式トイレは用を足した後にそのまま手を洗うことができます。しかし、タンクレストイレではそれができませんので別で手洗い場を用意する必要があります。

3.設置できないことがある
タンクレストイレは水圧が低い場所では設置できません。

タンクがない分、水圧を強めて流す必要がありますが、そもそもの水圧が足りていない家だとタンクレストイレを設置することができません。メーカーにより必要な水圧の強さはまばらなため、各々調べる必要があります。

4.部分交換ができない
多くのタンクレストイレはウォシュレットと一体型になっています。
そのため、「ここだけ壊れたから交換したい」と部分的な交換ができません。もし、ウォシュレットだけを交換したい場合はタンクレストイレごと交換する必要があり、費用面が高くついてしまいます。

5.価格が高め
タンクレストイレはデザイン性にも優れていますし、機能面でも最新のものがたくさん搭載されています。
結果、タンク式トイレよりも10万円ほど差が生まれてしまっている現状があります。それも踏まえてタンクレストイレを設置したいという方が多いのですが、修理費用などもバカになりません。

6.トラブル対応が難しい
タンクレストイレはタンク式トイレと比べると、電子部品を多く取り扱っています。
そのため、万が一トラブルが起きても自分で修理することができません。不可能ではありませんが、それなりの専門的知識を必要とします。

タンクレストイレで起こりうるトラブル事例

では最後に、タンクレストイレで起こりうるトラブル事例をご紹介します。

1.つまり

タンクレストイレで一番起きているトラブルが「つまり」です。
タンク式トイレよりも水圧が弱く、うまく流れない可能性があります。もちろん、タンクレストイレの最低限必要とする水圧は定められていますが、それを持ってしてもトイレのつまりが発生してしまうことが多くあります。

2.故障

タンクレストイレは多くの電子部品を取り扱っているため、電気関連の故障が多発します。
特に、電気系統やバルブは確認しにくく、多少故障していてもそのまま使い続けてしまうことが多くあります。結果、本格的に故障してしまうことがあり、故障しても自分でタンクレストイレを治すことができません。

3.水漏れ

タンクレストイレでは、ウォシュレットやトイレ下の配管から水漏れが起きます。
原因は給水管で、水道管と便器につながっています。ここが破裂してしまうことで水漏れが起きてしまいます。

まとめ

今回は、タンクレストイレの良さについて解説しました。

タンクレストイレはデザイン性が良く、節水効果がありますので人気が徐々に出てきています。しかし、停電時に使えなくなったり価格が高いことがネックとなっています。タンクレストイレの設置を検討している方はメリット・デメリットをよく考えた上で設置するようにしてください。

▼問合せフォームへはこちらから▼

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。