電気契約変更の疑問にお答え
2023/12/30
突然ですが今の状況、不思議ではありませんか?近年、電気料金の高騰が止まりません。一方で政府から節電要請が発信されるなど供給量不足の状況でもあります。普通に考えれば、値段は上がり、需要が供給を上回るのですから、こんなにオイシイ市場ありません。にもかかわらず、自由化直後に電気に参入した企業の一定数が既に撤退、倒産している事実があるのです。電気料金高騰の背景には発電の原材料費や調達・輸送費の高騰があり、そこに日本の法制度が合わさって電力事業者が儲けを出し難い仕組みになっています。
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電気契約の見直しを考えているけれど、事業者の進出・徹底が激しい今だからこその疑問や不安もあると思います。そんな方に向けて年間80件の電気契約を行う兵庫・神戸の神明プランニングが、電気契約変更の疑問点についてお伝えします。
ここが心配。よく聞く疑問点
変更したら電気の質が変わるの?
電気の質は全く変わりません。自由化によって電気の品質を一定に保つために、また平等な競争環境を作るために、発電会社、送電会社、売電会社に分かれました。全ての電気は、誰が販売したものであっても既存の発電所で発電されたのち、既存の送電網を入り混じって通るため、必然的に電気の品質は全く同じになります。
契約した会社が事業撤退や倒産をしたら停電する?
契約中の会社が事業撤退や倒産後、すぐに電気がストップしないよう既存の旧電力がカバーすることになっていますが、電気代は割高になります。事前に契約中の電力会社から契約廃止のアナウンスが入るはずですので、早めに新たな会社と契約すると良いでしょう。
変更時にメーターの取替など工事は発生するの?
契約変更に伴う工事はありません。必要な情報は毎月届く検針票またはマイページで確認できる情報ばかりです。
災害など緊急時の復旧に差はないの?
災害時の復旧速度や体制には全く差はありません。自由化によって発電、送電、売電が別会社に分かれており、電気契約とは売電会社との契約を差しています。発電と送電に関しては国の監視下にあり、売電会社がどこであれ既存の発電所と送電網を入り混じって通る以上、必然的に緊急時の復旧体制は全く同じになります。
オススメは?
参入企業が飽和状態になり、価格競争も進んだ結果、「誰が選んでも〇〇電気一択!」という分かりやすいお勧めは出来かねます。ただ、先行きの不透明な時代、倒産や撤退の可能性が極めて低い電気やガスなどのエネルギー会社と契約されてはいかがでしょうか?
新電力との価格競争の影響は従来からあるエネルギー会社にも大きな影響を及ぼし、価格面で新電力と大差ないところまで下がって来ています。
また違う視点では、ガス、携帯電話、インターネット、などなど多くのサービスを提供する企業が増えた結果、あらゆる契約を可能な限り一本化することで価格面でメリットが出せるという傾向もあります。あなたの絶対に変えたくない契約は何でしょうか?契約中のその会社は電力事業に参入していませんか?そんな視点で選ばれると良いと思います。