バレンタインデーの起源は?歴史を解説してみた!
2024/02/08
バレンタインデーの起源は、古代ローマにさかのぼります。その起源には複数の説がありますが、最も広く知られているのは、キリスト教の殉教者である聖バレンタインに関する伝説です。
聖バレンタイン伝説
3世紀のローマで、皇帝クラウディウス二世は、独身の男性の方が優れた兵士になると考え、若い男性の結婚を禁じました。しかし、聖バレンタインと呼ばれる司祭は、この法律に反対し、恋人たちが秘密裏に結婚できるよう手助けしていました。その行為が発覚し、彼は捕らえられ、処刑されました。
彼が死んだ日が2月14日とされ、その日が聖バレンタインを記念する日となり、やがて恋人たちが愛を誓い合う日として祝われるようになりました。しかし、この物語は伝説の域を出ないとも言われており、歴史的な事実としての証拠は限られています。
古代ローマの祭り「ルペルカリア祭」
また、バレンタインデーの起源としては、古代ローマの春の祭り「ルペルカリア祭」が起源の一つとも言われています。2月14日は女性の結婚と出産を司る女神ユノ(Juno)の祝日とされていました。女神ユノ2月13日から15日にかけて行われたこの祭りでは、若い男女がくじ引きでペアになり、祭りの期間中、ペアとして過ごす習慣がありました。これが後の恋人たちの祭りへと発展していったとも考えられています。また、余談ですが女神ユノは6月の英名”June”の語源でもあります。”ジューンブライド”の風習も、元々はユノの月=6月に結婚することで花嫁にユノの加護を期待する風習でした。
中世のイギリス・フランス
中世ヨーロッパでは、2月14日が鳥のつがいの季節の始まりとされており、この日に恋人たちがパートナーを見つけるという伝統がありました。この風習が、恋人たちが愛を告白する日と結びついたとされています。
現代のバレンタインデー
現代のバレンタインデーは、これらの伝統が混ざり合い、さらに19世紀後半にアメリカでグリーティングカードが大量生産されるようになったことで商業化が進みました。今日では、世界中で愛の表現として、カードやギフト、特にチョコレートを交換する日として広く祝われています。
バレンタインデーは、2月14日に行われる恋人たちの愛情を確かめ合う行事です。ただし現在は宗教的な行事ではなく、恋人たちのイベントとして親しんでいる国が多くなっています。と言っても女性がチョコレートを贈るというのは日本と韓国くらい。海外では男性から女性に愛を伝える・贈り物をしたりプロポーズをする日という認識の国のほうが多いですし、男女間だけではなく家族や友人・お世話になった方にカードを贈ることもあります。